2007年 01月 15日
雪菜肉絲麺(上海風高菜麺) |
つわりが終わった記念の昼ごはん、食べたかった雪菜肉絲麺(しゅえつぁいろうすみぇん)を作りました。
昔々、上海で毎日朝ごはんに食べた大好きな味を、中国のレシピサイトなどチラチラ見ながら再現。
豚の薄切り肉少々は、細めに切って酒塩しょうゆで下味をつけ、片栗粉をまぶしておきます。
冷蔵庫で酸っぱくなった高菜漬は、塩辛ければさっと水洗いし、よく絞って荒みじん切り。
あと野菜分補給のため、白菜と大根菜も多めに刻みます。白ネギもななめ切り。
鶏湯は(作り方はコチラ)冷凍庫にあったストックを利用。粉末鶏ガラスープでもよいかも。
中華麺は、今回は札幌ラーメン系のちぢれ麺を使いましたが、
ちょい太めでまっすぐな中華ソバ系ほうが、上海の麺に近いかも。
ゆでるお湯を沸かしておき、スープのできあがりに合わせてゆでます。
中華鍋を熱して油をしき、豚を炒めて取り出しておきます。
油を足して高菜と野菜を炒め、肉を戻して炒めあわせ、スープを入れて煮立たせます。
紹興酒、塩としょうゆで味を加減し、どんぶりに麺を取り、スープをじゃっとかけて完成。
煮立たせた時間が少々長かったので、高菜の酸味がスープに移って、全体の味がぼやけたかも・・・高菜は、後のせでもよかったのかも・・・スープはもっと澄んでスッキリしてたような・・・等など、改良の余地はまだあるけれど、ぼんやりと、味のむこうに上海の路地裏が・・・
結局汁もぜんぶ飲んでしまいました。
ムスメにも試食させました。おおむね好評です。
一緒に同じものが食べられるのは、うれしいことです。
96年の春、貧乏旅ばかりしていたわたしは、上海駅で客引きと交渉の末、一泊50元の汚い招待所に泊まりました。
天井にカビは生えてるわ、隣の部屋のおっさんが朝早くから大音量でテレビを見るわで、結局二泊で退散したのですが、
招待所の前の狭い路地に、毎朝やってる麺の屋台があり、
出勤前のおとうさんおかあさんや、学校カバンを持ち紅領巾(赤いネッカチーフ)を首に巻いた小学生が、朝ごはんを食べていました。
そのとき一緒に坐って食べてみたのが、雪菜肉絲麺。
朝から悶絶するほど美味かった。
あの路地には、今も朝からやってる屋台があるんだろうか、
上海の小学生は、やっぱり今もズルズル麺をすすって学校に行くんだろうかと、
十年も前のあの路地に、もう一度立ちたい気持ちになった昼ごはんでした。
by kuma-mushi
| 2007-01-15 14:03
| 料理メモ